2017年7月9日日曜日

第3回ライフサイエンス交流会 in 柏の葉

第3回ライフサイエンス交流会 in 柏の葉に行ってきました。(2017/7/5)。中小機構、TEP、三井不動産が主催の講演会+ベンチャーのプレゼンテーションです。
ロッシュに買収されたかと思っていたら、返ってロッシュを助けていると言われている中外製薬の方から低分子医薬と抗体医薬の創薬のお話を聞いた後、ベンチャーのプレゼンになりました。

1 Rhelixa: 遺伝子解析をビジネスにする会社。ヒトゲノム解析はできていますが、どの遺伝子が何と関係しているかの解明はまだまだです。この会社は、ゲノム解析によって若ハゲ予備軍を見つけ出すというプロジェクトで、NEDOのSUIに採択されています。その後は、ビジネスネタになるゲノム解析テーマを探しているところという段階と思われます。「アメリカのバイオベンチャーの動向」で書いたように、ゲノム解析にはDeNAなどがやっているゲノム診断の他に、「課題解決型」のビジネスがあります。Rhelixaはその課題を探しているところという印象を受けました。

2 PRISM Pharma: 細胞内で様々な信号を伝達するタンパク質/タンパク質相互作用を、ペプチドを模倣した低分子化合物によって選択的にコントロールする技術を開発し、すでにエーザイにライセンスアウトしています。産業革新機構やDBJキャプタルなど6社が総額14億円出資しており、その後なぜか産業革新機構の株式は、DBJキャピタルが全株買い取っています。2016年12月には社長が交代していますが、今日のプレゼンは開発部の方がされていました。

3 TL Genomics: 出生前診断を母体から採った血液検査で行います。現在は、NITPという血液検査がありますが非確定検査のため、これが陽性の場合は、お腹に針を刺す羊水検査を受ける必要がありました。当社はNIPDという確定検査法を開発し、血液検査だけで結果がわかるようにしました。2016年にNEDO SUIに採択され、ニッセイキャピタルから出資を受けています。

4 大日本印刷:印刷会社ですのでバイオと関係があるとは思いませんでしたが、柏の葉キャンパス駅の近くの研究所で再生医療関連の要素技術の研究開発をしているそうです。iPS細胞による心臓シートの容器を作っているそうです。

5 セツロテック: 徳島大学発ベンチャーで、ゲノム編集の受託サービスを実施しています。エレクトロポーレーション法というやり方だそうです。有名なクリスパーCAS9を使って、ゲノムを切るそうです。受託サービス以外も検討しているとのことでした。







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